Re: 下がらない、血糖値、ダメなのかな?


投稿者 tpp (210.158.141.17) 日時 October 26, 2001 at 15:27:57:

回答先: Re: 下がらない、血糖値、ダメなのかな? 投稿者 みるく 日時 October 24, 2001 at 22:27:18:

>インスリン抵抗性の改善効果は、すぐに消えるものなん>ですか?運動をやめると・・・

はじめまして、tppです。
詳しいことは、ボマー先生にお任せするとして、
インスリン抵抗性について、以下のように理解されると、少しボマー先生のおっしゃることが分かるのではないでしょうか?

まずは、基本事項を整理して見ましょう。
血糖値は、血液中のブドウ糖の量
体の筋肉は動くときに、エネルギーとして血液からブドウ糖を取り入れて使う。
しかし、血液中のブドウ糖は、勝手に筋肉の中には入れない。筋肉に入るには、インスリンが必要。
上記のことはよろしいでしょうか。

では、本題のインスリン抵抗性についてですが、
これは、言い換えると、インスリンが働きにくい状態にあると考えて良いと思います。
それで、なぜ、こんな事が起こるのかと言うことを考えてみて下さい。

筋肉を1つの工場、血液中のブドウ糖をその工場で使う原料 インスリンは、原料を運ぶ運搬車として考えて、インスリン抵抗性を考えてみて下さい。

仮に、工場に原料が充分余っている状態で、次々運搬車で工場の中に原料を運んできたら、どうなるでしょうか?
工場とすれば、たまったものではありません。何とかして、運搬車を工場の中に入れないように、すると思います。それに似たようなことが、体の中に起こっていると考えてみて下さい。つまり、筋肉に十分にブドウ糖がある状態で、インスリンが血液中のブドウ糖を筋肉の中に入れようとしている。それを阻止すべく、筋肉は、インスリンを働かせないようにしていると、考えられます。すると、当然、ブドウ糖は行き場がなくなるので、血管の中にたまってしまう。
しかし、これを改善するにはとなれば、先ほどの工場の例えで言うと、運搬されてくる原料の量を減らすことと、原料の加工能力(工場の処理能力)をアップさせればよい。これを言い換えると、運搬されてくる原料の量をへらすことは、血管の中に入るブドウ糖の量を減らすことといえます。すなわち食事制限です。また、加工能力のアップは、運動して、筋肉を使い、ドンドンとブドウ糖を消費していくことといえます。この状態にするのには、時間が掛かります。

そう考えると、運動をしなくなり、食事が制限されないとなると、すぐとは言えないが、徐々に、元に戻ってしまうようになると言えるのではないでしょうか。

**最後の質問の返答は、強引で申し訳なかったのですが、インスリン抵抗性を、うまく理解なされば、不安が解消するのではと思い、返答させていただきました。

なお、専門の方や、よく糖尿病を勉強されている方からすれば、非常に乱暴な例えで、見るに耐えないと思われたかもしれませんが、これは、わたしの理解の仕方としてみていただけるとありがたいと思います。不適切であれば、削除して下さい。



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